社長の趣味

社長の恋路

そこは小さなIT企業。私はグラフィックデザイナとしてそこに勤務していました。
10時始まりなので、10時10分前に出勤すると、社長に「この業界では10時始まりなら10時10分に出勤するの!!」としかられてしまいました。
プログラマ1名、在宅のグラフィックデザイナがもうひとり。
外注が2人の4人の小さい会社でした。
ときおり、グラフィックの原画を描きに、ある有名漫画家集団のひとりが出入りしていました。

ある日、社長が遠慮がちに聞いてきました。
「君、○○君が有名な漫画家だって知ってるよね」
知ってますが何か?私は答えました。
「君、こんど慰安旅行に箱根に行こうと思うんだけどさ、どう?」
いいんじゃないですか、なにがいいたいんだろうと考えながら私は答えました。
「君、もし○○君に誘われたら寝るかな?」
はあ?私は振り返って社長を見ました。
「僕、実は彼が好きなんだよね」
はあ、なんといっていいかわからず、私は怒りのやり場をなくしました。
「恋してるんだ、だから君はミーハーじゃないみたいだから、いつまでもいていいよ」
はあ・・・それはどうも、私はそれ以外何と答えていいかわかりませんでした。